about?

・更新未定です
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「あんたから呼び出すなんて珍しいじゃない?どうしたの?」

 専門学校時代からの親友に呼び出され、彼女の家に来た。今は向かい合って座っている。
 彼女は酷くやつれいていて、眼は真っ赤に腫れていた。化粧で隠そうとしてるようだったが、隠せていなかった。

「やっぱりわかる?」
 彼女は思いの外、明るい口調でそういった。でも、声は震えている。

「うん、まるわかり。……彼氏となんかあったの?」
 私から切り出すか迷ったが、喋りやすいように話を振る。彼女がこういう表情をするときは、大抵は男関係だ。私の経験がそう言っている。

「ほんと、なんでもお見通しね」
 そういって、くすっと彼女は笑う。私は笑えない。

「あいつ、浮気してたのよ」
 非常に冷たい声で彼女はそういった。眼には暗い光が宿っている。これはやばい状態だと、私の経験が警鐘を鳴らしている。

「ほんとに? あの人、全然そういうことしそうな人に見えなかったよ」
 友達の彼氏はどちらかというと誠実そうな男性だった。全然浮気とは無縁そうだった。少し意外である。

「女を家に上げてたの」
 凍てつく声で言う。どんどん彼女の声は冷えていく。警察沙汰は勘弁して欲しいなぁ。

「それだけで浮気って限らないじゃん、なんか事情があったのかも知れないし。ちゃんと彼に話聞いた?」
 苦し紛れにそう言ってみる。うん、完全に苦し紛れである。彼女の表情を見れば、家に上げていただけだなんて思えない。確実にそれ以上を目撃したのだろう。

「一緒に寝てたのよ! あんな男に話聞く必要なんてないわっ!」
 彼女は声を荒げた。どうやらスイッチを踏んでしまったようだ。逆効果だった。このままだと、ほんとに事件を起こしかねない。

「あんな女、ぎったんぎったんにめった刺しにして、ばらばらにして、燃やしてやる。私の彼を奪うとか絶対に許さない」
 そう言って、不敵な笑みを浮かべた。これは本気である。以前も事件になりかけたことがある。今回は本当に事件になるかもしれない。と人事のように考える。

「うーん、相手はどんな子なの?」
 少しでも話題の方向をずらしたかったのもあるが、単純な興味としてそう聞いてみた。あの真面目そうな彼を篭絡するなんてどんな女性なんだろう。

「あの小娘? ちょっと待ってて見せてあげるわ」
 そういって、彼女は部屋を出て行った。写真でも取ったのかな。しかし、どうやっていつ。と疑問がよぎる。
 しばらくして、戻ってきた彼女はノートパソコンを持っていた。
 
「ほら、この小娘よ」
 画面に映っているのは、等身大の人形を扱うメーカーのサイトであった。




執筆日:2011-02-24
公開日:2011-03-05
加筆修正日:2011-03-05
執筆者:元伊六
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